遺言書ってなに?
突然ですが「遺言書」と聞いて何を思い浮かべますか?
「不吉だ」「縁起でもない」という声が聞こえてきそうですね。
そもそも「遺言書」とは何を指すのでしょか。
法律上は、「人が、死亡後に法律上の効果を生じさせる目的で、一定の方式に従って行う単独の意思表示を記載した書面」とされています。
しかし、これだけではよく分かりませんね?
分かりやすくするために、「お金」に絞って考えてみましょう。
遠い将来、あなた(男性)が、奥様とお子様2人(長男・次男)を遺して亡くなられたと仮定します。あなたの遺した財産(相続財産)は1000万円です。
あなたが何も遺言を残さずに亡くなられた場合、法定相続によれば、遺産の1000万円は、奥様:500万円、長男:250万円、次男250万円に分けて相続されます。
一見すると公平なように思えますよね?
では、仮に奥様がご高齢で、今後の年金暮らしに不安があるとしたらいかがでしょうか。
あるいは、ご次男が障がいをお持ちで、今後の生活に不安がある場合はいかがでしょうか。
このような場合は、奥様やご次男が多く相続できるようにしたいと考えますよね?
このように、あなたが亡くなられた後に、あなたの財産である1000万円を、今後の生活に不安のある奥様やご次男が手厚く相続できるようにする仕組みが「遺言書」です。
相続財産を「家族で分けるホールケーキ」に例えるのであれば
法律で機械的にケーキを切り分けるのが「法定相続」、
一人ひとりの事情を考慮してケーキの切り方を決めるのが「遺言書」といえます。
このように言われると、「遺言書」のイメージも変わるのではないでしょうか。
それでは、皆様と一緒に「遺言書の書き方」について学んでいきたいと思います。
参照記事
◆遺言書に関する疑問は「遺言書Q&A」をご覧ください。
◆相続に関する疑問は「相続Q&A」をご覧ください。
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